息子、地区選考会を受ける

 

一通の手紙から始まった

小学校2年生の11月頃、小学校から帰宅した息子が私に1通の手紙を渡してきた。学校からの配布物ではなく、綺麗な封筒に入ったお手紙。

え?だれから?

開けてみると、息子のクラスメイトのお母さんから。でもその方とは面識はなく、どうした?と心配しながら開けてみる。

その手紙をいただく数日前の休日、小学校で、色々なスポーツを体験しようというイベントがあった。数ある体験コーナーの中で、息子はポートボールをしていたそうで、楽しくてずっと遊んでいたらしい。それは息子から聞いていた。

そのポートボールのコーナーを担当していたのが、ミニバスケットボールチームで、息子の楽しそうな様子を見ていた監督が、こんなに好きなら我がチームに来ないかと、友達の母を通して誘ってくださった。

そんなことから、手紙を受け取った。

子供には好きなスポーツをさせてやりたい。でも当時まだ2年生。子供がスポーツをすると、親も色々と仕事が割り振られて、お茶用意担当や、子供たちの付き添いなど、大変だと聞いたことがあるので、わざわざこんなに早くからしなくてもいいのではないか。5年生くらいからでいいのではないか。

突然の話で私は動揺した。

でも誘っていただいたので、無下に断るわけにもいかない。一度は体験会に行ってみよう。そして、息子がやりたいと言わないでいてくれることを願おう!

NBA好き

もともと主人がアメリカのプロバスケットNBAを見るのが好きで、有料チャンネルをとっている。一度もバスケットボールをしたことはないそうだけれど、スラムダンクが流行った時代の人。それ以来バスケが大好きで、今もシーズンになると、テレビにかじりつき、ずーっとみている。

息子も小さい時からそんな主人と一緒にNBAを見ていた。選手の名前を覚えると、主人に褒めらる。そんなことから好きになったのかな。

主人がみるぞーと声をかけると、ちょこんとソファの横に座って、大声を出して応援。主人のまねをして、ダメ出しも。

でも私には、そんな二人を見ても、バスケを習うという頭が全くなかった。バスケを小学生のうちから始めている友人に出会ったことがなくて、バスケは中学の部活から始めるものと思い込んでいた。

何かしらのスポーツをいずれはしてほしいと思っていたけれど、サッカーか野球かな。バスケには、たどりつけなかった。

バスケ一日体験

体育館シューズを持ち、初めてのバスケットボール体験。みんなに教えてもらいながら、準備運動をし、ボールを使っての基礎練習。

ボールは触ったことないけれど、NBAを見てイメージできているのか、ドリブルも思ったよりできている。

やばい…すごく楽しそう。。

本当にひどい親だけれど、これが正直な気持ち。まだ少し早いよ。

案の定、

息子『めっちゃ楽しい。バスケ習いたい。先生に言ってくる。』

母 『いやいや、まずは家に帰って相談しよう。お父さんも一緒に。』

息子『明日も練習あるってコーチが言ってたから絶対行くから』

母 『まあ、家に帰ってから考えよう』

家に帰るなり

息子『バスケめっちゃ楽しかった。絶対やりたい』

父 『休みの日、どこかでかけたりできなくなるよ』

息子『わかってる。それとすぐにバッシュ買ってほしい!』

というわけで、次の日に入団。私も腹をくくるしかなかった。

選抜テストを受ける

バスケを始めて約3年半。お陰様でいい仲間に恵まれ、背も165センチ近くとそれなりに恵まれ、コーチのお声がけをいただいて、6年生の今年はキャプテンをさせていただくことになり、なんとか頑張っている。

チームもすごく頑張っていて、最近の市の大会では2位と大検討。

そして昨日、4市が集まった地区の選手選考会が開催され、受けることになった。

会場には、大会でよくみる選手がたくさん参加。会場には緊張感が漂っている。

息子よりも背が大きい子もたくさんいて、圧倒される。

そんな中、体力基礎テストがいくつかあり、別々のチームから参加のメンバーでグループがつくられ、ゲームをする。2時間半くらいかけて、審査をうける。

子供たちもしっかりアピールしないと見ていただけないので、必死に頑張る。

審査が終わり、後日チームのコーチより発表とのこと。息子は、できるかぎりのアピールはやったと言っている。私は何もしていないのに、どっと疲れた。

結果発表

息子のチームからは3人が選考会に申し込みしている。他の2人はすごく上手で、選ばれることは間違いないとわかっていた。

息子はキャプテンだけれど、その2人にはおよばない。なんとか息子もうまく入り込んで、みんなで頑張ってほしい!

60人近く受けて、合格は20人。なんとか頑張ってほしい。

選考会が終わり、その後、3人が一緒にならっているバスケットボールスクールに向かった。元プロの方が教えてくれるスクールで2ヶ月ほど前に入部。

そこには、また別のチームで活躍している6年生が2人いて、その2人も選考会を受けていた。

どうだったか、みんなで話していて、みんなで受かるといいねーと言っていた。

でもうちの息子が一番やばい気がする。ギリギリでも受かって、みんなで一緒に頑張ってほしいなと思っていた。

見学をしながら、今日の疲れを癒しながら、ママ友と話していたら、一人の保護者さんが私たちのところに走ってきて、『結果でたよ』と声をかけてくださった。

やっと疲れが少しマシになったと思ったのに、また体がガチガチになる。

お願いします、受かっていますように!

同じチームのママがその表をみて、

『やった!全員受かった!!』

私は信じられず、本当に名前があるか確認。

あった!!

私たちのチーム3人と、スクールに来ている2人。5人共が受かった。うれしい!!

みんなで一緒に選抜チームで練習できる。

涙が出た

その後すぐ、チームのコーチからも連絡があり、合格の発表をうけとった。

今日の疲れは一気に吹っ飛んで、喜びにかわった。

そして胸を撫で下ろした。

これからまた選ばれた20人の中で、出場の機会を狙っての争いが始まる。これはこれで、また壮絶な戦いになるのだろう。

でもまずは、上手な選手にかこまれ、楽しくバスケをしてくれることが一番。またこれで一歩成長してくれると思う。

私にはささやかな応援しかできないけれど、陰ながら共にがんばろう。できることは息子のためにしようと心に決めた。

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